2011年10月20日木曜日

正しいとされる座り方「背骨をS字に保つ」はうそ?

正しい姿勢について野呂氏は「立っているときの背骨の形、すなわちS字カーブが健康上1番いい」という。理想の姿勢といわれているイス チェア 背骨のS字カーブ。立っているときの背骨のS字カーブを保つことがよいことから、いつしか座り姿勢でも背中をまっすぐ伸ばし、背骨をS字カーブに保つよう頑張り続けることがいいことだという認識が広がってきた。子どものころ、親や教師から、「背筋を伸ばして座りなさい」と注意された人も多いのではないか。

エルゴシーティングCEO/早稲田大学名誉教授 野呂影勇氏
早稲田大学理工学部電気工学科卒業後、慶応義塾大学の工学博士を取得。産業医科大学医学部主任教授などを経て現職。現在いす、自動車、文具などを対象としたものづくりにおける開発研究を行っている。

ところが、野呂氏はそんな常識をきっぱり否定した。「私も含めて世界中の人がそういうことをずっと思っていました。でも、 チェアー 実は座るときにはS字カーブを保つということはできないんです」

野呂氏がいうことはつまりこうだ。オフィスチェアに座ると背骨の下にある骨盤がいすの座面に乗り大腿部が前に出る。すると、チェア パソコン骨盤はどうしても角度が変わる。角度が変わると骨盤が曲がり、背骨が引っ張られ、S字カーブが解消されてしまう。従って、座り姿勢でS字カーブを実現することは、構造的に難しい。

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